内視鏡だけでなく大腸CT検査(CTコロノグラフィー)も継続して行っています。

2024年の大腸CT検査(CTC)は48例でした。
初年度と比べると減っていますが、かなり多い方かと思います。
腎臓の機能が悪く、通常使用する下剤が使えない方でも特殊な方法で1例行っています。

当院の放射線技師もCTCの専門技師の資格を取りました。持っている技師はかなり少ないです。
また、今後CTCの施設認定も取得を目指しており、より検査を充実させていく予定です。

ーー当院でのCTCの考え方、位置づけに関して。ーー
CTCは、大腸がん検診の2次検査ですが、1.5次、すなわち便潜血検査と大腸内視鏡の間くらいに考えられることもあります。
2次と何が違うかというと、大腸癌検診の2次検査としてゴールデンスタンダートの大腸内視鏡と比べ、精度はある程度は低くても、楽で安価で受けやすい検査をということになります。(学会などでも最近のCTCに関する報告は、被曝低減や前処置低減などの報告が多く、精度向上に関する報告はあまりないんですよね。。)

ただ、CTCは、多施設共同臨床試験で専門医の行う内視鏡検査に対しての非劣勢も示された優れた検査です。、実際にCTCで指摘した病変が内視鏡してもなかなか見つからない(実際には、しぶとく観察してみつかる。すなわち、CTC画像がなかったら内視鏡は見逃している)といったことも多いです。大腸CTで見つけにくい(または見つけるのが不可能な)病変もありますが、大腸CTだからみつかる病変もあるのも事実です。

今後当院のCTCもマイナーチェンジをしつつ行っていきますが、精度に一番重きを置いているので、精度が落ちるような変更は基本的にはしません。(現状のCTCで、見つけにくい病変をどうやって見つけていくかというのが今後の課題とおもっていますが、そんな中で結果的に精度を落とすような変更は、見つけにくい病変を見つけることをあきらめているように思えるので。きちんと撮影、読影すればCTCが苦手とされる平坦型病変でがんになりかけているような病変は見つけれます)

話は若干それていますが、大腸内視鏡、CTCともしっかりやっていますのでごぜひ相談を。

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