冬季オリンピックも終盤に入ってきました。
スピードスケートに今回残念ながら参加できなかった金メダリスト清水選手。
彼は気管支喘息を治療しながら過去メダルを獲得されました。
今回は感染予防の観点から気管支喘息のコントロール、予防の大切さを書きたいと思います。
気管支粘膜には繊毛と言ってイソギンチャクの触手のようなものが無数にあります。
それはどんな役目をするかというと。
気管支に侵入してきた異物を喉に押し返す作用をします。
そうして気管の中に悪いものが入ってこないように守っています。
異物の中にはウイルスも細菌も有ります。
健康な気管支は余計なものが侵入しても押し出してしまい肺炎や気管支炎を
なるべく発症しないようにしています。
ところが気管支喘息をコントロールしない所謂予防をきっちりやっていない人の粘膜は
繊毛がはがれおちたりその動きが弱まったりして異物を掻きだす力が弱まります。
結果肺炎等の気管支の炎症を助長します。
一方でウイルスの感染を気管支粘膜が許せば
今度は気管支の粘膜にスイッチが入り喘息発作を起こします。
そうすると更に気管支粘膜の剥離が起こります。
いわゆる悪循環に陥ってしまうのです。