テレビで古代史スペシャル「大仏開眼」をやっています。
主人公は吉備真備です。
吉備真備は古代日本では前にも書いたように異例の出世をした人物です。
この時代は藤原氏と旧豪族の間の政権争いに巻き込まれ
追い落とされても仕方のない時代です。
その中でなぜ彼は下級官吏から右大臣まで登りつめたのでしょうか?
一緒に唐に留学した僧侶の玄ボウは大仏建立を見ないで
亡くなります。
玄ボウは心の病(?)の為聖武天皇を産んだ後すぐに幽閉された天皇の母親宮子の病を治し
聖武天皇から絶大な信頼を受けるようになりますが続日本紀の記述にも有るように
奢り高ぶっていった挙句九州に流され不遇の生涯を終えます。
藤原広嗣の乱は玄ボウと真備を中央から除くように朝廷に訴えた乱で有りますが
真備はその乱のあとの平城京の混乱を避けて聖武天皇が恭仁京に都を移す行幸にも
同行しています。
鎌倉時代、室町時代と吉備真備の評価は高いが江戸時代になると日和見的な考えだと
批判されています。