満開の菜の花が咲いている吾妻山公園。
JR二宮駅から山道(いや、丘ですね)を登りきると360度パノラマの野原が有ります。
そこには早咲きの菜の花が咲き、富士山そして相模湾が見えます。
また山道の途中に吾妻神社と浅間神社が有ります。
吾妻神社は第12代景行天皇のときに創建されました。主神は弟橘媛命です。
景行天皇は日本武尊(ヤマトタケル)の父親です。
第十二代といってもどのような時代か想像も付きません。
一応古墳時代かと思われていますが景行天皇もヤマトタケルも神話に登場しますから
時代考証をあれこれ考えてもせん無いことです。
では古事記のヤマトタケルと弟橘媛の物語を少し・・
ヤマトタケルは景行天皇の第三子として産まれました。
彼には双子の兄がいました。
兄は父親の寵妃を奪い父親の命令を取り違えたヤマトタケルによって殺されてしまいます。
その行為を恐れた父親はタケルを辺境の地に送ります。反ヤマト勢力討伐の為です。
それに従ったのが后の弟橘媛命です。
その武勇で西から東へとタケルは功績をあげていきます。
三浦半島から上総の国に渡るとき海が荒れ波を鎮めるために
弟橘媛は海に何畳もの畳を広げそこに降り立ち海神の怒りをおさめます。
海に身を投げた弟橘媛の櫛はこの梅沢の海岸に流れ着いたため
櫛を埋めて御陵を造りました。
また媛の衣(小袖)は浜辺に漂着します。
各々 埋澤、袖ヶ浦海岸と呼ばれるようになりました。
浅間神社の本山は富士山にありこれまた女の神様を祀っています。
天孫降臨したニニギノミコトが見染めた絶世の美女コノハナノサクヤヒメです。
彼女はニニギに真実を訴える為に火中で出産します。
火を治めることができると言うところから富士山の守り神となっています。