健診・ドックをめぐる現状と課題

★健診の効用★    

  今回は悪性疾患に限って述べてみます。
  勿論、健診・ドックは症状のある人ではなく一応健常者を対象としたものである。
   
   
     先ず、
      健診・ドックの項目は日本での有病率が高い疾患の発見予防できるような
       構成になっている。

   2008年人間ドック受診者 男性約181万人に対して

      胃がん;1690人  

      大腸がん;923人 

      前立腺がん;521人 

      肺がん;369人 

   同様に女性約113万人に対して

      乳がん;1153人 

      胃がん;445人 

      大腸がん;330人 

      子宮がん;241人 

      肺がん;160人

          発見されている

 
           継続受診することが早期発見には重要

★課題★  

      例えばすい臓がんの様な頻度は少ないが健診項目では発見困難な疾患も有る。

  
      肺がん発見は胸部単純X線検査に比べてCTが優れているが被爆の問題がある。

      大腸がんに関しては便の潜血反応検査での発見率は7~8割。

         ある一定の年齢になったら大腸内視鏡検査を受けたほうがよいが

         費用対効果に問題がある。

      胃がんに関してはバリウム検査での食道がん早期発見は困難。

         今後ピロリ菌除菌が進むと食道がん患者の増加が予想される。

  
  様々な課題が有るが定期的に継続受診は大切である。
    

 

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