~はやぶさが残してくれたもの~

昨日JAXA宇宙科学研究本部 主幹 川口淳一郎先生のご講演を聞いた。

最高の知識の上に諦めない努力。勇気に感動した。

はやぶさは本体がロボットでエンジンはロケットエンジンとイオンエンジンで作動する。

ロケットエンジンはエネルギーとしては大きいが燃料が多く必要であり

イオンエンジンは燃料は少なくてよいが力が弱い。

だから離着陸や方向転換で使用し飛行はイオンエンジンで行うようである。

イトカワ着陸はこちらからの通信で場所を決めたり速度を決めたりするのは困難である。

だから自分で判断して着陸地点や方向を決める。

はやぶさが降りられる平たんな場所は数十メートル範囲で有る。

なぜならイトカワ~地球までは光速でも2000秒かかる。

とすると指令した命令系統は後手後手になってしまう。

要するに地球上についたはやぶさからの伝言は過去のものであり

こちらから送った通信もはやぶさに届いたときは過去のものになる。

だからありとあらゆる行程を想定した情報をロボット君に内蔵したわけだ。

トラブルで通信が途絶えたときはやっと見つけた僅かな信号を使って

はやぶさが捉える太陽の方向を受信し地球から方向付けしたようだ。

そうすると太陽エネルギーを捉える事が出来る。

もっと色々うかがったが難しすぎてちょっと頭が混乱。

それにしても最後にこのように締めくくられた。どんな状況にも当てはまる言葉だと思った。

小人は縁に出合って、縁に気付かず、
中人は縁に出合って、縁を活かさず、
大人は袖触れ合うた縁をも活かす。

人生の僅かなチャンスもものにする感性と根性が必要だと言うことか。

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