今月4日に現役医師、日野原重明先生が100歳の誕生日を迎えられましたね。
先立って行われた栄養士会長との対談の中で
「日本では年齢区分別の食事摂取基準がありますが、
年代別データは70歳以上までで、それ以上の80代、90代という基準がないのを不思議に思う」
という旨の発言をしておられました。
なるほど、成長期の子供は、0~5ヶ月、6~8ヶ月、9~11ヶ月と細かく基準設定があり、
成人においては18~29歳、30~49歳、50~69歳、70歳~で食事摂取基準が設定されています。
この基準でいくと70歳と100歳は同じ食事量になってしまうわけです。
セカンドライフは活動や疾病により食事の量も個人差が大きいので、基準を作るのも
難しい。もう少し時間がかかるのかも知れませんね。
当院にも70歳を超えて、元気に栄養指導に来院してくださる方々がいらっしゃいます。
食事摂取基準や栄養必要量は大切ですがそれをふまえた上で、ひとりひとりの体重、歯の状態、運動の量、食べ物の嗜好をしっかり把握しながら、ひとりひとりにふさわしい栄養指導をして健康長寿のお手伝いが出来たらいいなあ・・・
お元気な日野原先生の笑顔を見ながら思いました。
管理栄養士 古谷