当院の1年間での胃カメラの件数と、がんの診断件数ついてです。
胃カメラは325例行いました。
そのうち癌は9例で認められました。
内訳は、胃癌6例 食道癌3例(喉頭癌との重複含む)でした。
胃がんは全て早期癌でした。内視鏡手術が5例、手術が1例で行われました。
食道がんも全て早期癌でした。内視鏡手術が2例、放射線照射が1例で行われました。
いずれも根治的治療(延命治療ではなく)がされています。
胃がんのうち、ピロリ菌感染状態の方が2例、ピロリ除菌後の方が4例でした。
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近年胃癌の原因であるピロリ菌の除菌が積極的に行われるようになり、除菌後の方が多くなってきていますが、除菌後でも4人の方に胃癌が見つかっています。ピロリ菌の治療したから大丈夫!ではなく、定期的な胃カメラ(基本的には1年おき)が必要です。症状の有無は関係ありません。
また食道癌に関しては、喫煙、飲酒(特に顔が赤くなる方)がリスクと考えられています。胃がんに比べると頻度が低いですが、実際に進行癌になると、胃がん以上に治療が大変な場合が多いです。
最近受けられていない方はぜひ検査を受けましょう。