アディポネクチンと動脈硬化

本日は脂肪細胞から分泌される抗炎症物質アディポネクチンについてわかっている範囲でお話します。

 まず、現在、世界各国で肥満が問題になっている。

 肥満に深く関連しているものが脂肪細胞である。

 ともすれば悪者扱いされる脂肪細胞だが、ストレスから生体を守るとともに飢餓に対する備え、免疫調整な どの良い働きがある。

ではここで本日話題にした脂肪組織が分泌するアディポネクチンについて。

 アディポネクチンは抗炎症性作用を持ち肥満を阻止する方向に働く。

 アディポネクチンの分泌低下は、
 インスリン抵抗性増大し、高血圧・脳卒中・冠動脈疾患などの増加につながる事が分かっている。

 要するに脂肪細胞からの抗炎症物質アディポネクチンが減ると心血管障害が増える。

 またアディポネクチンには肺傷害の保護効果、膠原病等の発症を抑える作用もあるようだ。

では脂肪細胞を肥大化させればアディポネクチンが増加するか?

noである。脂肪細胞が肥大化するとアディポネクチンは減少する。
要するに体重増加はアディポネクチンの減少につながる。

そして運動によってアディポネクチンの増加はみられるようだ。

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