当院でcovid19(新型コロナウイルス)感染を疑った際には、主にPCR検査ではなく、抗原検査を行っています。理由としては下記の通りです。
①検査結果が判明するまでが早い。
陽性の場合、早ければ数秒で結果が出ます。診断が速やかにつくためすぐに対応ができます。PCR検査は、結果がでるのが翌日になるため、対応が遅れがちです。
②抗原検査の精度が以前より改善している。
抗原検査は、感度が低い(本当は感染しているのに、感染していないという結果がでてしまう)ことが問題でしたが、令和5年8月現在現在当院で使用している抗原検査キットは、比較的感度が高くPCR検査と比較してもほぼ一致した結果が得られています。
・無症状者と有症状者
当院は、あくまで咳や熱やのどの痛みなどの方の診察の一環としてコロナの検査を行っております。無症状で検査希望の方の対応しておりません。
なお無症状者に対する検査ですが、無症状の場合、感染していてもウイルス量が少ないと思われることなどから抗原検査よりPCR検査の方がいい、と考えられています。抗原検査と比べるとPCR検査の方が、ウイルス量が少なくても陽性となると考えられているからです。しかし、当院に来られるような有症状者の場合は、感染していればウイルス量が多いと考えられるため抗原検査で十分と考えています。なお、一応明らかに陽性を想定したのに抗原検査で陰性と出た場合にPCR検査を行うこともあります。